冤罪事件における弁護活動

以下、痴漢事件で誤認逮捕されたケースを想定して説明します。

「家族が痴漢で逮捕されてしまいました。
痴漢なんてする人ではないのに―――。どうしたらよいでしょうか」

痴漢のご相談は、当事務所でも多々寄せられます。夫や息子の無実を信じる家族からのご相談も多いです。

では、痴漢に間違われて逮捕されてしまった場合にはどうしたらよいでしょうか。
そのようなときには、早期の弁護士への相談、弁護士への依頼が問題解決の近道です。

【冤罪】 痴漢に間違われて逮捕されてしまった!

  • たまたま手が女性の身体に触れてしまった場合
  • 痴漢の犯人と取り違えられた場合

など、通勤時間等 特に混雑している電車内では冤罪事件が発生しやすく、誤って冤罪で逮捕されてしまうことは誰にでも起こり得ることです。また、示談金目的や、電車内での携帯電話の使用を注意されたことに対する逆恨みで痴漢被害をでっち上げる事件も起こっています。被害者女性の「この人、痴漢です!」が逮捕の決め手になる風潮が未だ強いからです。

痴漢の冤罪は、決して他人事ではないのです。

重要痴漢に間違われて逮捕されてしまったら・・・?
警察、検察、裁判所など捜査、刑事手続への対応、勤務先への対応など、通常の逮捕事件よりも より迅速かつ適切な対応が求められます。早い段階で痴漢弁護の経験が豊富な弁護士に依頼することが必要です。

逮捕されてしまったご本人やそのご家族が自力でこれらの対応をすることは難しく、負担も大きいです。痴漢事件に対する対応が遅れたり、間違った対応をすると取り返しのつかないことになりかねません。

弁護士に頼まず自分で無実を証明できますか?

まず、逮捕されてしまった方に対して、弁護士がどのようなサポートができるのか、具体的にご説明します。

1 弁護士による接見

痴漢の冤罪事件で、弁護士に依頼した際の最大のメリットは、接見です。

弁護士は原則として、24時間365日、土日祝日も関係なく、いつでも逮捕された本人と接見できます。突然逮捕されてしまった方が、無知の状態で取り調べを受けることは、心細く不安も大きいでしょう。弁護士が接見することによって、自身の言い分や希望を伝え、また、逮捕後の手続の流れと逮捕後の見通しの説明を受けることができます。

(1) 逮捕された人が持つ権利(黙秘権など)の説明

黙秘権など、逮捕された人が持つ権利の内容を説明します。
その権利の使い方や使うタイミングも説明します。
また、痴漢弁護の経験に基づいて、取り調べに際してどういった点を注意すべきかをアドバイスします。

(2) 逮捕後の刑事手続の今後の流れと見通しの説明

逮捕後の刑事手続の流れと今後の見通しをご説明します。
弁護士と逮捕された方とで、今後のベストな対応策を一緒に協議します。

(3) 取り調べへの対応方法のアドバイス

→弁護士の立場から、どのように取り調べに臨めばよいかアドバイスします。
取り調べで、一回認めたことをひっくり返すのは極めて難しいです。
取り返しがつかなくなる前に、冤罪で逮捕された場合には、早い段階での弁護士との接見が重要です。

2 目撃者、証拠の収集

目撃者などへの聞き込みなどの証拠集めは、時間が経つほど困難になります。特に痴漢の冤罪で逮捕されてしまった場合、無実を証明すること・冤罪を晴らすことは、逮捕されたご本人やご家族だけでは困難です。

ご依頼いただいた場合、弁護士が様々な手段を用いて、痴漢の冤罪事件が発生した状況を聴取し、痴漢事件発生現場・逮捕現場に居合わせた目撃者、駅員などへの聞き込みなどを行います。

3 職場との対応

痴漢で逮捕、勾留されると、会社を無断欠勤せざるを得ません。
最悪の場合解雇されてしまうこともあります。

弁護士から今までの痴漢の弁護の経験を生かして、会社との対応方法をアドバイスします。また、場合によっては、弁護士が会社と痴漢事件の現状、今後の見通しを説明した上で、会社に残れるよう交渉することも可能です。

誤認逮捕されたら「逃げる」「認める」といった対処法は正しいの?

独断は危険です。弁護士に相談しましょう。

 
顔Q痴漢の現場から逃げる?
もし、痴漢の犯人と疑われた人が、逃げようとして、逃げ切れずに逮捕されてしまったら、どうでしょうか。

「痴漢と言われて、その場から逃げようとした」という事実だけが残ります。
その場合、多くの人は、「痴漢をやっているから逃げた」という風に解釈します。後から「本当は痴漢をやっていない。」と言っても、なかなか信用してもらえないでしょう。

顔Q痴漢を認める?
警察から「痴漢を認めれば、釈放する」などと言われて、冤罪で誤って逮捕された方がしぶしぶ痴漢を認めるケースは少なくありません。

しかし、一度痴漢を認めるとそれをひっくり返すことは困難です。
例えば、痴漢の被害者との示談が失敗した際には、痴漢を行ったと認めた事実だけが残ることになります。そうなれば、罰金等の刑事罰が下され、前科がついてしまうこともあるのです。