相続法改正:自筆証書遺言制度の一部見直しについて【3】

相続法改正に関するコラム「自筆遺言での書式の改正」「自筆遺言で財産目録が重要となる理由」で触れた通り、自筆遺言の書式も改正されることになりました。

財産目録はパソコンやワープロで書くことが認められ(自筆でなくてもOK)、遺言の全てのページに遺言者の署名と押印があれば有効とされることになりました。

では。今回の改正が遺言無効裁判へ影響を与えるでしょうか。

自筆遺言でのパソコン、ワープロの一部利用が認められると、自筆の部分が少なくなることを意味します。

従来の遺言無効裁判では、遺言者の筆跡鑑定が重視されてきました。

しかし、今回の改正により、自筆の文字が減るので、筆跡鑑定の対象となる文字が減少し、住所や氏名など、自筆遺言で直筆する部分の文字が筆跡鑑定に占めるウエイトがさらに大きくなると推測されます。

特に自筆遺言の全ページに自署が求められることになるため、全ページの自署が遺言者の筆跡かどうかに重点が置かれるのではないでしょうか?筆跡鑑定は1文字、1文字、漢字やひらがなを取り上げて、それぞれのはね、止め、線の角度など文字の特徴から遺言書の文字と、そのほかの書類で間違いなく遺言者本人の筆跡とされるものを見比べるものです。

相続法改正は遺言無効裁判の筆跡鑑定の手法にまで影響が及びそうです。

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